医療従事者向け人権研修

理事長よりご挨拶

本年9月、国連障害者権利委員会から、日本における障害者人権条約の履行状況に関する調査結果とそれに関する様々な勧告が公表されたことをご存じでしょうか?

障害者権利条約は、日本においては障害者差別解消法の他、様々な障害者医療政策や高齢者や障害者の自立支援・介護政策に反映されているはずですが、国連は様々な点において、反映されていないと指摘し、勧告という形で改善を要求しています。

勧告の中には法律や制度という点だけでなく、医療従事者に関する内容があります。それは、医療従事者や介護従事者など、患者や利用者と直接接する機会が最も多いとされる人たちが、「人権についてよく理解できていない」という点です。また、これからの日本の医療システムを「医療モデルから人権モデル」へ転換するよう勧告も受けています。

当会ではこれまでも医療従事者研修会の中で人権についてのテーマを設けてきました。それは私自身に危機感があったからですが、まさにその危機感が的中したという状況ととらえています。そこで、より多くの医療従事者の人たちに人権について考えて頂ける勉強会を、運転支援者養成とは別に実施することにいたしました。

今回はブロンズ認定をすでにお持ちの方とその関係者(ご同僚・ご友人)のみを対象として、割安の価格がご覧いただくことといたします。各認定をお持ちでない方等は、是非2023年から実施予定の同様の研修にご参加頂ければ幸いです。

もしあなたが「医療モデルではなく人権モデルによる医療」とは何だろうか?と疑問に感じたら、是非この研修に参加してください。

もしあなたが「私は病気や障害のある人たちを相手に寄り添って仕事をしているのだから差別などしません」とお考えであったとしたら、もう一段深い議論を一緒に学びましょう。

もしあなたが「パターナリズムの医療」という意味を知らなかったら、是非参加して知ってください。

紹介動画です↓

開催概要

研修の目的

今後各医療機関で検討される「医療モデルから人権モデル」への移行についての議論において、指導的立場で活躍できる人材の育成。医療従事者として不可欠な人権意識の醸成。

視聴日程

2023年4月5日以降であれば、いつでもご視聴頂けます。

視聴期間

視聴方法についてのメール送信日から起算して1か月間。

参加資格

医療、介護福祉に関わるお仕事をされている方。

参加方法

Vimeoによる動画配信にてご視聴頂きます。

参加費

受講料5,500円(税込)

参加費お支払方法

PAYPAY銀行への振込となります。

参加費の使い道

当会は民間のボランティア組織です。頂戴した参加費は当会の維持管理費用に全額充当されます。

申込開始日

365日いつでもご視聴頂けます。 

ご注意事項

振込後の参加キャンセルを受け付けますが、支払い済み参加費の返金には対応いたしかねますのでご注意ください。

申し込みの流れ

①このページ上部の紹介動画が、ご利用予定のハードウェアで視聴可能であることを確認してください。基本的にPC/スマホ/タブレット等で視聴可能です。

②申込フォームからお申込

③自動返信メールに記載された口座宛に参加費の振込(申込より1週間以内)

④振込確認が出来た方へ「視聴方法のご案内メール」を送信します。

⑥視聴スタート*「視聴方法のご案内メール」の送信日から起算して一か月間はすべての動画にアクセスできます。

研修のテーマ 全体で6時間ほどになります。

医療従事者だからこそ考えたい。共生社会とはどんな社会?
オリパラやSDGSなどの影響で「共生社会」という言葉が社会の聞かれることが多くなってきました。しかし、「共生社会」とはどんな社会か?と問われると、多くの方が首をかしげてしまうのではないでしょうか。職業柄多くの障害者とかかわる医療従事者として、改めて「共生社会とはどんな社会?」という疑問について、「あなたにとって社会とは何ですか」をキーワードに考えたいと思っています。
「国連勧告から学ぶ。世界という視点から見える日本の障害者政策と医療」 迫られる「医療モデル」から「人権モデル」への転換
本年10月に国連の障害者権利委員会が、日本における障害者権利条約の履行状況についての総括所見(勧告)を公表しました。医療機関やその従事者に対しても「医療モデルから人権モデル」への転換という重要な勧告が出ています。また、医療職による偏見や差別が問題提起され、医療職への人権教育の重要性が指摘されています。運転リハに限らず、病気や障害のある方への支援を行う医療職が知っておくべき内容であり、一人一人が考えなければ課題です。このテーマでは、国連から出された勧告を紹介しつつ、日本において「共に生きる社会」への到達に何が足りないのか?またそれらは克服可能なものなのか?ご一緒に考えてゆきたいと思っています。
日本でも世界でも通用する、インクルーシブな時代にふさわしい支援者になるために
医療モデルから人権モデルへの転換に不可欠な「人権」「自由」や「自己決定権」「インフォームドコンセント」などについて、その意味やなぜそれが大切な要素なのか?そう問われると以外に答えに窮する難問です。我が国においてもcovit19によるワクチン接種問やマスク着用、自粛警察など、人権や自由、自己決定にかかわる社会的問題による分断が明らかになりました。このテーマでは、人権や自由、自己決定権などについて、医療という視点から考え、答えを探してゆきたいと思います。

お申込

こちらからお申し込みください。